保険証と医療証の違いは?両方の提示が必要なケースを解説


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病院の窓口で「保険証と医療証の両方をお持ちですか?」と尋ねられ、混乱した経験はありませんか?健康保険証は知っていても、「医療証」が何かわからない方も多いのではないでしょうか。

実は、この二つは全く異なる役割を持っています。保険証だけでは不十分な場合があり、医療証を提示することで医療費の負担がさらに軽減されることがあります。

この記事では、保険証と医療証の明確な違いや、それぞれが持つ役割、そしてどんな人が医療証を持っているのかを詳しく解説します。また、両方を提示しなければならないケースや、マイナンバーカードへの移行で何が変わるのかについてもご紹介します。この記事を読めば、病院での手続きがスムーズになり、安心して受診できるようになります。

 

「保険証」と「医療証」の明確な違い

 

保険証医療証は、どちらも医療費の負担を軽減するための公的な証明書ですが、その役割は大きく異なります。

  • 保険証(健康保険証)
    • 役割: 医療機関を受診する際の基本情報として、あなたの医療費を国が7割負担してくれることを証明するものです。保険証を提示することで、窓口での自己負担額が通常3割(年齢や所得によって異なる)になります。
    • 発行元: 勤務先や市区町村など、加入している健康保険によって発行されます。
  • 医療証(公費負担医療受給者証)
    • 役割: 特定の疾患や障がい、特定の年齢(乳幼児や高齢者など)の方に対して、自己負担分(3割)をさらに軽減するための証明書です。保険証で3割負担になった金額から、さらに1割や全額免除になるなど、個別の制度によって決まります。
    • 発行元: 主に市区町村や都道府県など、地方自治体から発行されます。

つまり、保険証は「医療費の7割を公的に負担する」証明書医療証は「残りの3割の自己負担分をさらに軽減する」証明書と覚えておくとわかりやすいでしょう。

 

保険証がなくても「医療証」があれば診療できる?

 

結論から言うと、医療証だけでは診療を受けることはできません

医療証は、あくまで保険診療が適用された後の自己負担分を軽減するためのものだからです。医療機関では、まず患者さんが健康保険に加入しているかどうかを保険証で確認し、保険適用後の自己負担額を計算します。その後、医療証を提示することで、その自己負担額がさらに軽減されるという流れになります。

したがって、病院の窓口では必ず保険証を先に提示する必要があります。保険証を忘れてしまった場合は、医療証を持っていても、一旦全額自己負担で診療を受けることになります。

 

医療証はどんな人が持っているの?主な種類を解説


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医療証は、国の制度や自治体の支援制度に基づいて、さまざまな種類があります。ここでは、代表的な医療証をいくつかご紹介します。

  • 乳幼児医療証:乳幼児や子どもの医療費を助成する制度です。通常、小学生や中学生までが対象となり、自己負担分が無料になったり、一部負担になったりします。
  • ひとり親家庭等医療証:ひとり親家庭の親子を対象に、医療費の自己負担分を軽減する制度です。
  • 障がい者医療証:身体障がい者手帳などを持っている方が対象で、医療費の助成が受けられます。
  • 難病医療証:国が指定する難病の患者さんを対象に、医療費の助成を行う制度です。
  • 特定疾病療養受療証:高額な治療が長期にわたって必要な特定疾病(血友病、人工透析が必要な慢性腎不全など)に対して、自己負担額に上限を設ける証明書です。

これらの医療証は、対象となる条件や助成内容が自治体によって異なるため、ご自身の住んでいる地域の情報を確認することが大切です。

 

病院の窓口で「両方提示」が必要なケースと注意点

 

医療証を持っている方は、医療機関の窓口で必ず保険証と一緒に提示する必要があります。

  • 提示のタイミング: 初診時や月初めに、保険証と一緒に医療証を提示しましょう。
  • 複数持っている場合: 複数種類の医療証を持っている場合は、すべての医療証を提示することで、最も手厚い助成が受けられることがあります。
  • 提示を忘れた場合: もし医療証を提示し忘れた場合は、一旦自己負担分を支払います。後日、医療証と領収書を持って医療機関の窓口に行けば、払い戻し手続きができる場合があります。
  • 有効期限の確認: 医療証には有効期限があります。期限切れの医療証は使えないため、必ず有効期限を確認しておきましょう。

 

マイナ保険証への移行で医療証はどうなる?

 

2024年秋には現行の健康保険証の新規発行が終了し、マイナンバーカードと一体化した「マイナ保険証」へと移行が進んでいます。この移行に伴い、医療証がどうなるのか気になる方も多いでしょう。

現在、多くの医療機関の顔認証付きカードリーダーは、保険証情報だけでなく、公費負担医療制度の情報も自動で確認できるようになっています。そのため、マイナ保険証を提示すれば、保険証と医療証の情報をまとめて確認できる仕組みが整備されつつあります。

しかし、すべての医療証がマイナ保険証と自動連携しているわけではありません。特に、自治体独自の制度で発行される医療証は、引き続きカードでの提示が必要な場合があります

 

まとめ

マイナ保険証の普及が進むにつれて、将来的に医療証の情報もすべて連携されることが期待されていますが、現時点では、医療証も一緒に持参するのが最も安心な方法です。

 

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